ボーナス50万円と言われたのに、振り込まれる額はそれより明らかに少ない——賞与からは社会保険料と所得税が天引きされるため、手取りは額面の8割前後になります。この記事ではボーナス50万円の手取り額と、引かれる約10万円の内訳を解説します。
自分の月収・扶養人数を反映した金額は手取り計算ツールで試算できます。
ボーナス50万円の手取りは約40万円
**ボーナス50万円の手取りは約40万円(手取り率約80%)**が目安です。
※協会けんぽ(全国平均)・40歳未満(介護保険料なし)・扶養0人・前月の額面月収30万円(社会保険料控除後 約25.6万円)の場合の概算です。
| 項目 | 金額(概算) |
|---|---|
| ボーナス額面 | 500,000円 |
| 健康保険料(5%) | 25,000円 |
| 厚生年金保険料(9.15%) | 45,750円 |
| 雇用保険料(0.6%) | 3,000円 |
| 所得税(税率6.126%) | 26,112円 |
| 控除合計 | 99,862円 |
| 手取り | 約400,138円 |
約10万円、額面のちょうど2割ほどが引かれる計算です。
※あくまで概算です。端数処理や健康保険の料率(都道府県・健保組合)で実際の支給額とは差が出ます。正確な金額は手取り計算ツールで試算のうえ、給与明細でご確認ください。
ボーナス50万円から引かれるものの内訳
引かれるのは社会保険料3つと所得税です。住民税はボーナスからは引かれません。
- 健康保険料(約5%): ボーナス額そのもの(標準賞与額)に料率をかけます
- 厚生年金保険料(9.15%): 同じくボーナス額に料率をかけます
- 雇用保険料(0.6%): ボーナス額に料率をかけます
- 所得税: 「前月の社会保険料控除後の給与」と扶養人数で決まる税率を、ボーナスから社会保険料を引いた額にかけます
所得税率は前月の給与で変わるため、同じ50万円でも手取りに差が出ます。
| 前月の額面月収(目安) | 賞与の税率 | 所得税 | 手取り(概算) |
|---|---|---|---|
| 25万円 | 4.084% | 約17,400円 | 約40.9万円(81.8%) |
| 30万円 | 6.126% | 約26,100円 | 約40.0万円(80.0%) |
| 40万円 | 10.21% | 約43,500円 | 約38.3万円(76.5%) |
残業などで前月給与が多かった場合は天引きが増えますが、取られすぎた分は年末調整で精算されます。計算の仕組みのくわしい解説はボーナスの手取り額|賞与から引かれる税金・社会保険料の計算方法をご覧ください。
扶養人数別の手取り早見表
扶養親族が多いほど賞与の源泉徴収税率は下がります。前月の額面月収30万円の場合の概算です。
| 扶養人数 | 税率 | 所得税 | 手取り(概算) |
|---|---|---|---|
| 0人 | 6.126% | 約26,100円 | 約400,100円 |
| 1人 | 4.084% | 約17,400円 | 約408,800円 |
| 2人 | 2.042% | 約8,700円 | 約417,500円 |
| 3人 | 2.042% | 約8,700円 | 約417,500円 |
※この給与水準では扶養2人と3人は同じ税率区分になるため、手取りは同額です。
手取り率が月給より少し低く感じる理由
月給の社会保険料は「標準報酬月額」という区切りのよい金額をもとに計算されますが、ボーナスは支給額そのものに料率がかかります。また所得税も専用の算出率表で計算されるため、月給と手取り率が微妙にずれます。
一方で住民税が引かれない分、ボーナスの手取り率は極端には下がりません。「思ったより引かれている」と感じたら、まず前月の給与が多くなかったか(=税率が上がっていないか)を確認するのがポイントです。
手取りを増やす余地はある?
ボーナスにかかる社会保険料や源泉徴収税率を個人の工夫で下げる方法は、基本的にありません。iDeCoやふるさと納税などの所得控除を使うと年間の税負担が下がり、年末調整・確定申告を通じて実質的な手取りが増える余地はありますが、適用できるかは人によって異なります。
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