公開日:2026年7月2日 最終更新日:2026年7月2日

会議の席次・席順マナー|上座下座と机の形(ロの字・コの字・長テーブル)別の座り方

N
nor
Webツール開発者(プロフィール

会議の席次は「入口から最も遠い席が上座、入口に最も近い席が下座」が基本ルールです。来客や役職の高い人を上座に、案内・進行を担う若手や幹事を下座(入口側)に配置します。机の形がロの字・コの字・長テーブルのどれであっても、この「入口から遠い=上座」という起点は変わりません。

この記事は、席の並び順(序列)=席次・席順のマナーに絞って解説します。「どの会議室レイアウトを何人で使うか」という配置の選び方は「会議の座席表テンプレート|ロの字・コの字・スクール形式」で扱っているので、レイアウト選定はそちらを、上座下座の並べ方は本記事を参照してください。

席次を反映した座席表をすぐ作りたい方は座席表作成ツールをご利用ください。


会議の席次の基本原則

席次(席順)とは、参加者を役職や立場の序列に沿ってどの席に座らせるかのルールです。まず押さえるべき原則は3つだけです。

  • 入口から遠い席が上座、近い席が下座。上座ほど格上、下座ほど接客・雑務を担う席になります
  • 上座には来客・上位者、下座には幹事・若手。案内やお茶出し、進行で動く人が入口側に座ります
  • 序列は「中央 → 左右 → 手前」の順に下がる。同じ辺では中央が最上位、そこから両端へ、さらに入口側へと下がります

なぜ入口から遠い席が上座なのかというと、入口付近は人の出入りが多く落ち着かない席だからです。最も静かで安定した奥の席を格上に譲る、という配慮が上座下座の考え方の根っこにあります。床の間がある和室では床の間の前が最上座になりますが、一般的な会議室では入口の位置が唯一の起点になります。

このあと机の形別に序列の番号を図で示しますが、①が最上位(上座)、番号が大きいほど下座、と読んでください。


机の形別・会議の席順

会議室で使う机の形は、対面(長テーブル)・ロの字・コの字が中心です。形ごとに序列の並べ方が変わるので、番号付きの図で確認します(①=最上位、数字が大きいほど下座)。

対面(長テーブル)の席順

来客との商談や少人数の打ち合わせで最も多い形です。長テーブルを挟んで両側に向かい合って座ります。

        入口
  ┌──────────────┐
  │  ④   ②       │  ← 自社側(入口に近い=下座)
  │  ┌────────┐  │
  │  │        │  │
  │  └────────┘  │
  │  ③   ①       │  ← 来客/上位側(入口から遠い=上座)
  └──────────────┘

入口から遠い側の中央寄りが①(最上位)、その正面が②、以降は中央から両端へ③④…と下がります。来客がいる商談では入口から遠い側の列をすべて来客席にし、自社は入口側の列に役職順で並びます。社内だけの打ち合わせなら、奥の中央に上位者、入口側に若手・記録係を置きます。

ロの字の席順

長テーブルを四角に組み、全員が向かい合う配置です。6〜20名規模の意思決定会議で標準的に使われます。

        入口
  ┌───────────────┐
  │   ⑥   ⑤       │  ← 入口側(下座)
  │ ┌──┬──┬──┐   │
  │④│  │  │  │③ │
  │ ├──┼──┼──┤   │
  │ └──┴──┴──┘   │
  │   ②  ①  ②'   │  ← 奥側中央が議長・最上位
  └───────────────┘

入口から最も遠い辺の中央が議長席(①)、その左右が②、側面の辺が③④、入口側の辺が下座(⑤⑥)です。議長・進行の最上位者を奥中央に据え、役職順に左右へ広げます。来客がいる場合は、奥側の辺を来客に譲り、自社は側面〜入口側に回ります。

コの字の席順

ロの字の片側を開け、開けた側にスクリーンや講師席を置く形です。説明を伴う会議・研修に向きます。

        入口
  ┌─────────────┐
  │  スクリーン  │
  │  ┌──┐       │
  │  │講師│     │  ← 講師は別格(進行役)
  │  └──┘       │
  │ ④│     │③   │
  │  │     │    │
  │ ②│     │①' │
  │   ⑤  ①      │  ← 開放側から遠い奥中央が上座
  └─────────────┘

スクリーン・講師席から最も遠い奥の中央が上座(①)です。講師は序列とは別枠の「進行役」として、開けた側の中央に立ちます。参加者はスクリーンが見やすい奥・中央を上位に、入口寄りの端を下座にします。

補足:どの形を何人で使うか(ロの字は何名まで、20名超はスクール形式へ、など)のレイアウト選定基準は「会議の座席表テンプレート」にまとめています。本記事は同じ形の中での並び順に絞っています。


来客あり会議と社内会議で席次はどう変わるか

同じ会議室でも、来客(取引先)がいるかどうかで席次の考え方が変わります。

来客あり会議の席次

来客を最優先で上座に案内します。自社の社長より、来客の担当者が上座が原則です。ポイントは次の3つです。

  • 入口から遠い側(上座列)を来客側にまとめて割り当てる
  • 来客が複数なら来客側の役職順に、上座中央から並べる
  • 自社は入口側の列に役職順で並び、ドアの開閉・お茶出しを担う若手を最も入口に近い席に置く

商談で自社と来客が入り混じって座ると、どちらが接遇する側か曖昧になります。列でくっきり分けるのが、来客に失礼のない基本形です。

社内会議の席次

社内だけの会議では、来客ほど厳密ではありませんが、役員・部長が出席する会議では序列を意識します。

  • 議長(最上位者)を奥の中央(上座)に置く
  • 役職順に左右・手前へ並べる
  • 進行役・書記は入口側に座り、資料配布や板書で動きやすくする

同格の参加者が並ぶ場合は、社歴の長い順、または年齢順で上座側に寄せます。若手中心のカジュアルな定例会議では、序列より議論のしやすさを優先し、自由席にする運用も一般的です。

議長・進行役・書記の位置

役割を持つ人の定位置も決まっています。

役割位置理由
議長・最上位者奥の中央(上座)全体を見渡し、議事を統括する
進行役(司会)入口側または議長の隣資料配布・時間管理で動きやすい
書記・記録係入口側の端出入りや板書がしやすい
来客上座列(入口から遠い側)接遇の対象として最優先

オンライン・ハイブリッド会議の席次

完全オンラインの会議には物理的な席がありませんが、席次に代わる慣習的な序列はあります。

  • 入室順:主催者・上位者が先に入室し、参加者を迎える形が丁寧です
  • 発言・挨拶順:冒頭の挨拶や締めは上位者から。指名がなければ役職順に回します
  • 進行・画面共有:事務局や下位者が担い、上位者は議論に集中できるようにします
  • 表示位置:ギャラリー表示の並びは参加者の環境で変わるため、席次としては厳密に扱いません

ハイブリッド会議(会議室+オンライン)では、会議室側は通常どおり入口から遠い側に上位者を座らせます。加えて、オンライン参加者の氏名を席次表に「(オンライン)田中部長」のように併記しておくと、会議室にいる人からもオンライン参加者の立場が分かり、指名や進行がスムーズになります。


会議の席次表の作り方

決めた席次は、頭の中だけでなく1枚の席次表にしておくと、当日の着席と事前共有がスムーズです。座席表作成ツールを使えば、机の形を選んで氏名・役職を入れるだけで作れます。

ステップ1 — 机の形と入口を決める

座席表作成ツールを開き、会議の机の形(ロの字・対面など)に近いテンプレートを読み込みます。次にパーツから「ドア」を追加し、実際の会議室と同じ位置に置いて入口を示します。入口が席次の起点なので、ここを最初に固定するのがコツです。

ステップ2 — 上座から役職順に配置する

名簿は上位者順(上座に座らせたい順)に入力し、「順番に配置」で席にざっと割り当てます。並びが席次と合わない席は、上座(入口から遠い側)から順になるようドラッグで微調整します。来客が複数いるときは、全員に「来客」などの属性を付け、配置オプションの「同じ属性を近くに」を選ぶと、来客どうしを上座側にまとめやすくなります。

ステップ3 — 役割ラベルと入口マークを添える

各席に「議長」「進行」「書記」「〇〇部長」などの短いラベルを添えます。フル表記(会社名+役職+氏名+様)は図がごちゃつくので、社内は氏名+短い役職、来客のみ「田中様」と簡潔にします。ドアのパーツで入口を示しておけば、見る人が紙の上下と実際の向きを取り違えません。

ステップ4 — PNG・PDFで共有する

事前共有用はPNGでSlack・メールに貼り、当日掲示用はA4横のPDFで印刷します。「余白を自動カット」をONにすると、無駄な空白を削って氏名が読みやすいサイズで出力できます。

会議の席次表を作成する(無料・登録不要)


会議の席次でよくある失敗

席次を決めるときにやりがちな失敗を3つ挙げます。

入口の位置を確認せずに並べる。席次の起点は入口です。会議室の入口が普段と逆側だったり、複数ある場合、上座下座が丸ごと入れ替わります。まず入口を確認してから序列を割り当てます。

来客と自社を混ぜて座らせる。商談で列を分けずに座ると、接遇する側・される側が曖昧になります。上座列を来客、入口側を自社、と列でくっきり分けます。

役職序列にこだわりすぎて議論しにくくする。若手中心の定例会議まで厳密な上座下座を持ち込むと、発言しづらい空気になります。来客・役員がいる会議は席次を守り、社内の実務会議は議論のしやすさを優先する、と使い分けます。


開発者ノート

席次は「入口から遠い=上座」というルール自体はシンプルですが、机の形・来客の有無・役割(議長/進行/書記)が絡むと、頭の中だけで正しく並べるのは意外に難しいものです。とくに新入社員が幹事や進行を任されたとき、「どの席に誰を」で迷う声をよく聞きます。

そこで座席表作成ツールでは、机の形テンプレートを選び、名簿を「順番に配置」してから各席をドラッグで上座下座に合わせるだけで席次表が作れるようにしています。来客どうしは属性の「同じ属性を近くに」でまとめられ、議長・書記の役割ラベルを添えれば、マナーを外さない席次表が5分で作れます。完璧な自動配置は机の形や社内事情で変わるため作り込みすぎず、「ドアで入口を示し、役職ラベルで人が最終判断できる」ことを設計の軸にしています。

— nor(キュリズムラボ運営)


よくある質問

Q. 会議の上座と下座はどちらが入口側ですか?

入口に近い側が下座、入口から遠い側が上座です。来客や上位者を奥(入口から遠い側)に、案内や進行で動く若手・幹事を入口側に座らせます。

Q. 席次表と座席表は何が違いますか?

座席表は「どこに机を置くか」という空間配置の図、席次表は「誰をどの席に座らせるか」という序列を示した図です。実務では両方をまとめて1枚にすることが多く、机の形を決めてから役職順に氏名を割り当てると、席次を反映した座席表になります。

Q. 円卓(宴会)の席次も同じルールですか?

基本の「入口から遠い=上座」は共通ですが、宴会の円卓では床の間や幹事席の扱いなど固有のマナーがあります。飲み会・宴会の席次は「宴会・飲み会の座席表の作り方」で解説しています。

Q. 席次にこだわらなくてよい会議はありますか?

若手中心の定例会議やブレインストーミングなど、来客・役員がいない社内会議では、序列より議論のしやすさを優先して自由席にすることが多いです。来客や役員が出席する会議では席次を守ります。

Q. 議長席はどこに置きますか?

入口から最も遠い辺の中央が議長席です。ロの字なら奥の辺の中央、対面なら奥側の中央にあたります。両隣に副議長や上位者が座り、役職順に左右・手前へ並びます。


関連記事

座席表作成ツールで今すぐ会議の席次表を作る

次に読む

オフィスのデスクレイアウトの決め方|6形式と配置図の作り方

オフィスのデスクレイアウトは対向・背面・同向・ブース・クラスター・フリーアドレスの6形式から、部署の働き方で選びます。形式別のメリット・デメリット早見表と、配置図をツールで作る手順までまとめました。

広告

関連記事

教壇 A B C D

席替えツール

ランダムまたは手動で席を決める

あわせて読みたい

よく読まれている記事

Curythm

Curythm

Webディレクター。ブラウザ完結ツールを開発・運営。

キュリズムラボについて →