宴会・飲み会の座席は、**出入口から遠い席が上座、入口に近い席が下座(幹事席)**が基本ルールです。円卓なら床の間または入口から最も遠い席が主賓席、長テーブルなら奥の列の中央が最上位、立食なら席次は不要ですが主賓スペースを奥に取ります。
この記事では、円卓・長テーブル・立食の3レイアウト別の上座下座を配置図で示し、役職別の配置早見表と、幹事が当日に使う運用チェックリストをまとめます。
座席表をすぐ作りたい方は座席表作成ツールをご利用ください。なお、結婚式の席次表は「高砂基準」でルールが異なるため、結婚式の席次表の作り方を参照してください。
3レイアウト別の上座・下座
宴会の座席配置は、お店の業態でほぼ3パターンに分かれます。円卓(中華・料亭)、長テーブル(居酒屋・宴会場)、立食(ホテル・パーティールーム)の順に見ていきます。
円卓(中華料理店・料亭、1卓8〜10名)
床の間に最も近い席、床の間がなければ出入口から最も遠い席が主賓席です。数字は席次の順位を表します。
(床の間・奥)
[1] 主賓
[3] [2]
[5] [4]
[7] [6]
[8] 幹事
(出入口)
主賓の左右に役職2位・3位が座り、入口に近づくほど下位になります。左右どちらが2位かは諸説あるため、「主賓を奥に、幹事を入口に」さえ守れば失礼にはなりません。10名を超える場合は2卓に分け、床の間に近い卓を上座卓にします。
長テーブル(居酒屋・掘りごたつ・宴会場)
出入口から遠い列が上座列、入口側の列が下座列です。各列の中では中央が上位、端に向かうほど下位になります。
(奥・床の間側)=上座列
[7] [3] [1] [5]
──────── テーブル ────────
[8] [4] [2] [6]
(出入口側)=下座列
※出入口に最も近い端の席が幹事
上司同士をうっかり入口側に並べてしまうのが最も多い失敗です。コの字に組む場合は開放側を出入口に向け、奥の中央を最上位席にします。20名以上なら卓を分けて島型にし、メインの島を上座扱いにします。
立食(ホテル・パーティールーム)
立食では全員分の席次は不要ですが、会場図を1枚作っておくと受付と誘導が円滑です。主賓スペースは出入口から遠い奥に取ります。
┌────────────────────────┐
│ 主賓スペース・挨拶ステージ(奥) │
│ │
│ 料理台 料理台 │
│ │
│ ドリンク台 歓談用テーブル │
│ │
│ 受付・幹事 出入口 │
└────────────────────────┘
高齢の参加者用に椅子席を数脚用意する場合は、料理台に近く動線を妨げない壁際に置きます。
役職・立場別の配置早見表
どのレイアウトでも、参加者の立場ごとの「定位置」は共通です。
| 立場 | 座る位置 | 理由 |
|---|---|---|
| 主賓・最上位の役職者 | 上座(奥の中央) | 会の中心として最も落ち着ける席 |
| 来客・取引先 | 上座側の列すべて | 自社の最上位より来客の最下位が上座 |
| 役職2位・3位 | 主賓の左右 | 主賓と会話しやすい位置 |
| 中堅社員 | 中間の席 | 上座・下座の橋渡し役 |
| 新入社員・若手 | 下座 | 取り分け・注文の動きがしやすい |
| 幹事 | 出入口に最も近い席 | 注文・会計・遅刻者対応で出入りが多い |
取引先との会食では、取引先全員を上座側の列に、自社メンバーを入口側の列に並べます。自社の社長も取引先の最下位より下座に座るのが原則です。
役職差のない同期会・友人同士の飲み会では席次マナーは不要です。幹事だけ入口側に座っておけば、注文と会計がスムーズになります。
例外: 快適さを優先するケース
窓際に景観が広がる会場では眺めの良い席を上座にすることがあります。高齢の参加者にはトイレや出口に近い席を譲るのが配慮です。夏の暑気払いやビアガーデンでは、日差し・空調の当たり方を優先し、日陰で涼しい席に上位者を案内するほうが喜ばれます。歓送迎会では役職に関係なく、その日の主役(新任者・異動者)を上座に固定します。
マナー本のルールより「主賓・年長者を最も快適な席にする」という原則が優先です。
幹事の当日運用チェックリスト
座席表は作って終わりではなく、当日の受付〜着席〜中締めまでの運用とセットで効きます。開場前から会の終盤までの動きをチェックリストにしました。
開場前(集合30分前まで)
- 座席表PNGをSlack・LINEで再共有(前日共有済みでも当日朝に再送)
- 印刷した座席表を入口に掲示(A4横が見やすい)
- お店の実際のレイアウトと座席表の向きを照合(入口の位置が図と逆になっていないか)
- 上座側の卓に主賓・来客の席次カードを設置
受付〜着席(開始15分前〜開始)
- 幹事は入口に立ち、上座の参加者から先に案内
- 遅刻の連絡が入ったら、その席を空けたまま進行(詰めない)
- 直前欠席が出たら口頭で「こちら空けます」と一言(座席表の作り直しは不要)
進行中〜中締め
- 幹事は入口側の自席を離れすぎない(追加注文・会計対応のため)
- 乾杯の発声は最上位者、締めの挨拶は2番手に依頼するのが定番
- 会計は中締めの前に済ませ、退店の流れを止めない
忘年会シーズンの準備タイムライン(1〜2週間前からの逆算)は忘年会の座席表の作り方で詳しくまとめています。歓迎会の幹事業務全般(お店選び・集金)は歓迎会の幹事がやること完全ガイドを参照してください。
座席表作成ツールでの作り方
宴会の座席表はブラウザの無料ツールで5〜10分で作れます。
- 座席表作成ツールを開き、「宴会(丸テーブル)」または「会議室(ロの字)」テンプレートを選ぶ
- 参加者名を名簿エリアに入力(社員名簿からコピー&ペーストで一括追加可)。「役員」「部長」「一般」などの役職タグを付けると配置の優先度が見える化される
- 「入口」「床の間」のランドマークを配置(床の間がない居酒屋では入口の明示がとくに重要)
- PNGで出力してSlack・LINEに共有、当日掲示用はA4横のPDFで印刷
配置オプションで「上座から順に配置」を選べば、役職順に上座側から自動で席が割り当てられます。
宴会の座席表でよくある失敗
上司を入口側に座らせてしまう。頭の中だけで組むと当日に気付くパターンです。事前にツールで1枚作り、お店の図面と向きを照合すれば防げます。
幹事が上座に座ってしまう。注文や会計のたびに上司の前を横切ることになります。幹事席は最初から入口側に固定します。
当日の欠席で配置が崩れる。空いた席を無理に詰め直すと序列が崩れます。欠席者の席は空けたまま進行するか、事前共有の座席表に一言メモを添えるのが現実的です。
よくある質問
Q. 宴会で円卓の上座はどこですか?
和室では床の間に最も近い席、床の間がない中華料理店などでは出入口から最も遠い席が主賓席です。主賓の左右に役職2位・3位が座り、入口に近づくほど下座になります。回転テーブルが付いていても順序は変わりません。
Q. 幹事はどこに座ればいいですか?
出入口に最も近い下座が定位置です。追加注文・会計・遅刻者の案内など入口付近の動きが多いためです。新入社員が幹事を兼ねる場合も、下座ならマナー上の問題はありません。
Q. 立食パーティーに座席表は必要ですか?
全員分の席指定は不要ですが、主賓席を用意する場合はその位置だけ示した会場図があると親切です。受付・料理台・主賓スペースを1枚にまとめると誘導がスムーズです。
Q. 座席表はいつ参加者に共有すべきですか?
前日〜当日午前中が目安です。早すぎると変更で作り直しになり、直前すぎると確認されません。当日朝にチャットで画像共有するのが最もスムーズです。
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