「額面22万円なのに振り込まれたのは17万円台……5万円近くはどこへ消えたの?」——結論から言うと、**手取りは額面の約75〜85%(月給ならざっくり約8割)**です。
消えた分の正体は**社会保険料(約15%)と税金(所得税・住民税)**の2つだけです。この記事では、引かれる項目と金額の目安を最短で整理します。
自分の月収での正確な内訳は手取り計算ツールで確認できます。
額面と手取りの違い
| 用語 | 給与明細での名前 | 意味 |
|---|---|---|
| 額面 | 総支給額 | 基本給+残業代+各種手当の合計。求人票の「月給」は通常こちら |
| 手取り | 差引支給額 | 控除をすべて引いた、実際に振り込まれる金額 |
計算の流れは1本道です。
額面(総支給額)
− 社会保険料(健康保険・厚生年金・雇用保険 = 月収の約15%)
− 税金(所得税・住民税)
= 手取り(差引支給額)
給与から引かれる5項目と料率の目安
| 控除項目 | 料率・金額の目安(本人負担分) | ポイント |
|---|---|---|
| 健康保険料 | 月収の約5% | 会社と折半。料率は勤務先の健保で異なる |
| 厚生年金保険料 | 月収の約9.15% | 会社と折半。控除の中で最大 |
| 雇用保険料 | 月収の約0.55% | 少額。失業給付などの財源 |
| 所得税 | 月収の約2〜5% | 毎月源泉徴収し、年末調整で精算 |
| 住民税 | 前年所得の約10%を12分割 | 前年の所得が基準。新卒1年目はゼロ |
社会保険料のなぜこの金額なのかは社会保険料はいくら?、明細のどこに書いてあるかは給与明細の見方で解説しています。
額面月収別の手取り早見表
住民税込み(入社2年目以降)・扶養なし・ボーナスなしの概算です。
| 額面月収 | 手取り月収(目安) | 手取り率(目安) |
|---|---|---|
| 20万円 | 約16万円 | 約80% |
| 22万円 | 約17.5万円 | 約80% |
| 25万円 | 約20万円 | 約79% |
| 28万円 | 約22万円 | 約79% |
| 30万円 | 約23.5万円 | 約78% |
| 35万円 | 約27.5万円 | 約78% |
| 40万円 | 約31万円 | 約77% |
逆引き:欲しい手取りに必要な額面
| 欲しい手取り月収 | 必要な額面月収(目安) |
|---|---|
| 18万円 | 約22.5万円 |
| 20万円 | 約25万円 |
| 25万円 | 約31〜32万円 |
| 30万円 | 約38〜39万円 |
欲しい手取りを0.8で割ると必要な額面のあたりが付きます。転職・昇給の条件を見るときに便利な計算です。
モデル給与明細:額面25万円の内訳
| 項目 | 金額(目安) |
|---|---|
| 総支給額 | 250,000円 |
| 健康保険料 | 約12,500円 |
| 厚生年金保険料 | 約22,900円 |
| 雇用保険料 | 約1,400円 |
| 所得税 | 約5,000円 |
| 住民税 | 約10,000円 |
| 控除合計 | 約51,800円 |
| 差引支給額(手取り) | 約198,000円 |
なお、会社もあなたと同額の社会保険料(この例では月約3.7万円)を別途負担しています。給与の裏側では額面より大きなお金が動いています。
年収ベースの手取り目安と年収別ページ
年収が上がるほど所得税の累進課税で手取り率は下がります。自分の年収の詳しい内訳は各ページで確認できます。
| 額面年収 | 手取り年収(目安) | 詳細ページ |
|---|---|---|
| 200万円 | 約164万円 | 年収200万円の手取り |
| 300万円 | 約244万円 | 年収300万円の手取り |
| 400万円 | 約320万円 | 年収400万円の手取り |
| 500万円 | 約394万円 | 年収500万円の手取り |
| 600万円 | 約461万円 | 年収600万円の手取り |
| 700万円 | 約524万円 | 年収700万円の手取り |
| 1000万円 | 約694万円 | 年収1000万円の手取り |
年収別の一覧を1枚で見たい方は年収別の手取り早見表へどうぞ。
手取りが急に変わったときの原因チェックリスト
「先月と額面は同じなのに手取りが違う」ときは、時期ごとの定番イベントを疑ってください。
- 6月 — 住民税額の切り替わり。前年の所得が増えていれば住民税も増えます。新卒2年目はここから天引き開始です
- 9〜10月 — 社会保険料の定時決定。4〜6月の給与をもとに標準報酬月額が見直され、保険料が変わります
- 12月〜1月 — 年末調整の還付・追徴が給与に上乗せ・差し引きされます
- 40歳の誕生月前後 — 介護保険料(月収の約1%弱)の徴収が始まります
- 随時 — 扶養家族の増減、iDeCoや生命保険料控除の申告、昇給後の保険料改定(随時改定)
ボーナスは月給と控除の計算方法が異なり、手取り率も変わります。仕組みはボーナスの手取り額、金額別の一覧はボーナス手取り早見表をご覧ください。
手取りを増やす方法は「控除を増やす」が基本
社会保険料や税率そのものは選べませんが、所得控除を増やすと税金が減り、実質的な手取りが増えます。
- iDeCo — 掛金が全額所得控除。老後資金の積立と節税を兼ねられます
- ふるさと納税 — 実質負担2,000円で返礼品を受け取れます。上限額は年収で決まるためふるさと納税の上限額早見表で確認を
- 扶養控除・配偶者控除 — 対象の家族がいる場合は年末調整での申告漏れに注意









